ベルリン会議(1884年11月15日~1885年2月26日)は、アフリカ分割に関する列強間の競合を調整するため、ドイツ帝国宰相ビスマルクの提唱で開催された国際会議であった。当事者であるアフリカを除いて、欧米の14か国が参加し、アフリカ分割の「自由貿易」「奴隷貿易禁止」「実効占有」などの原則を定めた「ベルリン一般法(General Act)」を採択した。同法はコンゴ川流域の自由航行と中立化、独占的通商の禁止を規定し、国際法上の植民地取得手続を制度化した。この会議によって列強のアフリカの植民地化は加速し、アフリカ大陸は恣意的な国境線がひかれることになった。この会議は現在に続く国際紛争の一因になるものである。
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コンセプト – 愚人礼讃 –
この会議は、ただの知的ゲームではない。 勝利をめざす舞台であり、人間の本音や感情があふれ出すドラマだ。 ずるさも欲張りさも、夢見がちな理想も、純粋さも─全部が入り混じってこそ、人間らしさが光る。 その面白さを、ここで体感してほしい。
君に求められるのは「勝つ」こと。 でもその「勝ち」は人によって違う。 仲間より一歩先に出ることかもしれないし、自分の理想を実現することかもしれない。 その答えは君自身が見つけるものだ。 この会議は、綺麗ごとだけじゃなくリアルな利益追求も共存している。 正義を語りながらも、自分の想いを通そうとする─そこにこそ面白さがある。 ここでは、愚かさも知恵に変わり、欲もエネルギーになる。 理想や野心がぶつかり合うことで、これまでにないリアルな外交ドラマが生まれるだろう。
勝者は誰だろう
欲に素直だった人? アイデアを巧みに使った人? それとも最後まで夢を信じ抜いた人?
君は、何をめざし、何をつかみ、どんな経験を持ち帰るのか。 すべては、君自身の中にある。 ─人間は、愚かさも欲も夢も善さも、全部を抱えている。 その本質を味わったとき、きっと“本当の和”を感じられるはずだ。
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フロント紹介






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会議設計▼
議題正式名称:ベルリン=コンゴ会議(Berlin Conference)
設定議場:ベルリン市内のどこか
設定日時:1884年11月15日~1885年2月26日
募集人数:最小5~最大22
事前交渉・事前会合なし
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論点解説▼
・自由貿易
自由貿易地域の設定の有無について議論する。
・奴隷貿易の禁止
アフリカ大陸内陸部に残る奴隷貿易に対する取り決めついて議論をする。
・コンゴ地域の取極め
コンゴ地域はどの国家に帰属するのかまたは誰のものになるのかについて議論をする。
・実効支配の原則
植民地獲得に向けての国際的な枠組みについて議論をする。
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国割▼
ドイツ
イギリス
フランス
ベルギー
ポルトガル
デンマーク
スペイン
アメリカ合衆国
オーストリア=ハンガリー
イタリア
オランダ
ロシア
スウェーデン=ノルウェー
オスマン帝国
※ドイツのみトリデリ
※その他の国家はペアデリ
※ドイツ帝国のデリは今会議で議長をする必要があります。
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会議の特徴▼
1.歴史会議
本会議は、現代の国際政治ではなく、過去の国際問題を対象とする「歴史会議」である。
通常の模擬国連では扱われない時代背景や価値観を体感できる点に、本会議ならではの魅力がある。
2.二議場制
会議は、メイン議場と裏交渉議場の二議場制で行われる。
メイン議場ではドイツ大使が議長として議事を進行し、裏交渉議場では各国が非公式な秘密交渉を展開する。この制度により、公式討議と裏取引という二面性を同時に体験できる。
3.ロマン
本会議では、近代国際法が確立する以前の時代を模擬し、「国際法を形づくる」過程を体験できる。人割ではないが、デリが歴史上の人物になりきって会議を楽しむことができる。
4.現代の紛争につながる会議
この会議で決められた「実効支配の原則」に従い欧州諸国はアフリカ大陸を植民地にし、苛烈な支配を実行した。その後、植民地独立付与宣言によって、アフリカ諸国は独立を果たしたが、旧宗主国が統治のために行った諸政策を原因とする紛争は後を絶たない。
現代の国際問題につながる一因を直視することができる。
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参加者へのメッセージ▼
コンセプトの語彙は恐ろしいイメージですが、楽しめる会議にしようと思っています。
この会議に少しでも興味を持ったならば、ぜひアプライしてください!!
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